7月はハマボウの季節。泉川の夏の風物詩です。
朝、太陽の方角を向いて開花する黄色の花は、夕方には萎んでしまう、可憐な一日花です。
近年、護岸工事や河川改修等により全国的に減少し、福岡県では絶滅危惧種に指定されているハマボウ。なぜ、護岸工事でハマボウが消えていくのでしょうか。
また、どうすれば美しいハマボウの景色を次世代に残せるのでしょうか。初夏の心地よい景色を見ながら一緒に考えてみませんか?

実施概要

実施日

2025年7月19日(土)9:30~11:00 / 13:30~15:40

会場

大石公民館(福岡県糸島市志摩師吉2)

参加費

無料

実施結果

参加人数

午前:11名

午後:8名

スタッフ:3名

実施レポート

2025年度の初回となる海辺の教室は、糸島市大石地区で行いました。午前と午後の部に分け、午前は学生、午後は一般からの参加者を対象に同様のイベントを開催しました。

当日は若干の曇りでしたが、雨は降らず、滞りなくイベントは終了しました。

講演者として、大石地区の公民館長である島崎様より貴重な資料とともに郷土史の紹介をしていただきました。また、午後の部ではこの地区で様々な地域活動をされている平野照美様より、地域についての詳しい紹介をしていただきました。

大石地区と泉川

2025年度の初回となる海辺の教室は、糸島市大石地区で行いました。大石地区は可也山のふもとに位置し、採石場から切り出された石を保管する場所です。江戸時代、切り出された石は泉川を出て、太平洋から江戸にたどりつき、最終的には日光東照宮の大鳥居に運ばれました。当時の採石・運搬技術の高さに目を見張る事例です。 また、戦時中は航空基地として、多くの搭乗員を送り出した地でもあり、現在も鎮魂の石碑が残っています。

糸島のハマボウと泉川

糸島西部の泉川に群生するハマボウ。糸島市の花としても知られています。 実は絶滅危惧種で、糸島市の泉川は九州最大級の群生地であることは地元にもあまり知られていないようです。 世界に通用するラテン語の学名は、ハイビスカス・ハマボウ。まさにハイビスカスの仲間です。

ハマボウは塩分に強く、主に汽水域に生育します。他の陸上植物が入ってこられないぎりぎりの場所に特化して生えています。ところが、護岸工事などでそのエリアがなくなってしまうと、ハマボウが生息できる環境もなくなってしまい、群生できなくなります。その結果、絶滅危惧種になってしまったのです。

泉川は市民ボランティア団体「泉川ハマボウの会」の地道な活動で、現在の美しい姿を残しています。

ハマボウの観察は、糸島市し尿処理センター付近の泉川左岸側の道沿いで行いました。当日参加された親子は、昨年のハマボウの紅葉の観察会に参加していただいた方で、これをきっかけに泉川ハマボウの会で清掃活動を行うようになったそうです。